Axie Infinity SLPの暴落と何が起きていたのか
このブログのトップページにも掲載しているSLPの価格変動。
Axie Infinityは4周年を迎えたばかりだけど、SLPは「ALL」にしても2020年1月開始なんですよね。まだ2年前。その当時は3円程度。あれ?今と変わらない? 笑
SLPが変動してきた理由をざっくりと
ゆっくり解説も書きますが、ざっくり知りたい方に理由を端的に。
- ユーザーが増える→アクシーの需要が増える→アクシーが高騰する→どんどんアクシーをブリードしたくなる→ブリードのためのSLPが必要→SLPが高騰する
- ユーザー(スカラー含む)が増える→アクシーが足りなくなる→ブリードのためSLPが必要→SLPが高騰する
以上が2021年4月から2021年9月くらいまでの流れ
- ユーザーにアクシーが行き渡る→ユーザーが保有するSLPが増える→SLPが下落する
2021年10月ごろから現在に至るまでの流れ
MAX40円くらいだったのが1円に落ちるまでが早かったなー。
以降、もっと詳しく何が起こったのかと、今後のお話。気が向いたら読んでください。
2020年7月におきたSLPの伸び
2020年7月にSLPの伸びがあります。公式の情報によると、ユーザー数が伸びたとあります。
ユーザー数の伸びの原因はSLPの価格が上がったから、とあります。SLPの上昇の理由が知りたかったのですが、単純に期待値といったところでしょうか。SLPの伸びによりユーザー数、ダウンロード数が上がりますのがこの時点では一瞬の花火でした。
一瞬21円まで上がりますが、すぐに3円程度に戻ります。それでも、2020年7月以前は0.3円程度だったようなので10倍ではあります。
ユーザーが増えたからSLPが上がったのか、SLPが上がったからユーザーが伸びたのか、相乗効果なのか。
2020年11月 海外の取引所に情報、スカラーシップ開始
SLPの変動を見てもその跡が大きすぎてあまり目立ちませんが、2020年11月に海外の大手取引所にて審査区で上場しており、2021年4月末には正式に上場しました。
さらにスカライシップ制度が始まったのも2020年11月です。
どうでもいいけど、2020年10月のアプデ情報にあるバトル V2の画面、どことなくV3っぽくないですか? この頃のゲーム画面知らないですが。
2020年12月にLandのデモが公開されたのですが、SLPへのインパクトはそこまでなかった模様です。そもそものユーザー数が今に比べると少ないので、仕方ないのかなと思います。
2021年2月 Landアイテムの大型セール開催
2021年2月は、このあと、大きな山がくる始まりのような気がします。
さらに、デイリーアクティブユーザーが2万人になり、ホルダー数が3万人を超えました。
他にも、Ronin Walletがリリースになったのが2021年1月です。これも期待値としてユーザーの興味を引いたのかなと思います。
アリーナはシーズン15が開催されていました。報酬に AXSが追加されたのはここからです。
ここから爆進 2021年5月
このタイミングでの大きな変更は、Roninがフェーズ2に入ったこと。Ronin上にAxieたちを移動して保有できるようになり、専用のRonin Walletを作り渡せば簡単安全にスカラーシップを始められるようになりました。
Axieを借りて、ゲームをすることでお金を稼ぐことができる。この魅力がフィリピンなどに広まるスピードがすごかったことが伺えます。
2021年5月のデイリーアクティブユーザーは65,000人を超えます。
日本円が使えないからかな。あまり日本人には関係ないかもですが、5月22日に、WETHをクレジットカードで購入できるようになります。
ちなみに、シーズン16は4月に終わっています。ちょうど盛り上がった頃、シーズン17が始まりました。この頃はまだ、アドベンチャーでも1日100SPL稼ぐことができていたのかなと思います。今でもシーズンごとにカードやゲームの調整が入りますが、シーズン17でももちろんゲームの調整もありました。
ゲーム自体もよくなり、WETHの購入方法も増え、Ronin Walletという独自の仕組みを固めて、スカラーシップ制度も整える。一気にいろんなことが加速していることが伺えます。呼応するようにユーザーが増え、スカラーシップをしたい人が増え、マネージャーはより強いアクシーをスカラーに渡すためにブリードします。
よって、SLP、AXSの価値が爆上がりしていきます。
Play to Earn界隈でのメディアに取り上げられるようになり、ますますユーザーを集めます。
6月には、100万番目のAxieが誕生しました。この頃からBotの規制が始まったようです。人気の証といえばそうですね。嫌ですが。
30日間で230万人がAxieinfinity.comにアクセスしました。もう笑いが止まらなかったでしょうね。このころ。
2021年8月から転げ落ちるSLP
私がAxie Infinityを知ったのはこの頃です。Twitterでは、初期に20万程度かかるものの、1ヶ月で回収できたとかそんな美味しいお話が転がりまくっていました。もうちょっとバブルが続くと思っていたんですけどね。急上昇もすごかったですが転がり落ちるのもあっという間でしたね。
7月のピーク時SLPが30円くらいありましたが、8月には半分の15円くらいになっていました。私が参入した時は15円から7円に落ちるちょっと前くらい。結果だけ見ると結構悲惨なタイミングで踏み込んだことになります。ははは。。胃が痛い。それでもまだ、原資回収できるんじゃないかと夢見ていた頃です。アヒャヒャ・・。
家がたったとかの記事もありましたよね。懐かしい。
暗号資産の増減は需要と供給です。そして、SLPはまだ始まったばかりの通貨です。これだけ急激に人が集まり、消費したらバブルが崩壊するのも当然といえば当然です。
8月にスタートしたシーズン18では、アドベンチャーで1日に獲得できるSLPが半分の50になりました。デイリークエストも50から25に。つまり、アドベンチャーで遊ぶだけでもらえるSLPが150から75になったのです。SLPが30円ので毎日150SLPもらえる時のモチベーションと、SLPが7円で毎日75SLPしか獲得できないのでは、モチベーション保てませんよね。スカラーシップでは、30〜50%しかもらえないのですから。
スカラーシップでは、より強いアクシーをより好条件で委ねてくれる、支払いも早い、いいマネージャーと契約したいと考えるようになります。新規参入の人は特にその傾向があるでしょう。
マネージャーも、いいスカラーさんを雇いたくて、強いアクシーを購入したり、ブリードしたりします。
一人が稼げるSLPは減っても、アクシーのユーザーは、以前の成長ほどでなくても増えます。
デイリーで稼げるSLPを半減しても、SLPは過剰になり、SLPの値段はどんどん下がります。ユーザーに対してアクシーが足りないとブリードを促進していたのに、いつの間にかマーケットにはAxieが溢れました。強いアクシーは相変わらず高いですが、それでも、2021年7月ごろに比べれば、2022年2月現在、相当安くなりました。
Axieの運営は、相変わらずいろんな施策をしています。いいことも反感を買うこともありました。
2022年1月。SLPは1円に
落ちるといっても、10円前後で止まるのかなーと思っていたらとんでもなかったですね。瞬く間に1円切るかな? というところまで落ちました。
Originの発表があって、3円まで回復しました。Twitter上でも「すごい上がった!!」と喜びの声が上がりましたが、いや、3円だし。とも思うのです。
SLPは供給超過を危惧してシーズン20では、デイリーでの支給を止めました。これからどうなるかわかりませんが、個人的にはまた夢を見せてほしいなと、期待しているのです。
SLPをゲーム内で使わないスカラー
エコシステムが正常に稼働するためには、稼いだトークンを使うポイントが重要です。
SLPは、ブリードに使うことができますが、ブリードにはSLPの他にもAXSが必要です。AXSはランキング上位に入るか、購入するしかありません。
生活費を稼ぐために、スカラーでAxieを楽しんでいる層は、ブリードをしないので、稼いだトークンは全て売って現金に変えます。売圧が加速し、価格が暴落します。
この流れから、他のプロジェクトでもレンタルやスカラーの導入は慎重になっているようです。
これからのお話
自分が参入してからは、情報をある程度追いかけていたのですが、その前のことはあまり知らなかったので今回調べてみて、本当に夏の花火だったんだなと思いました。
SLPは落ち込んでいますが、Axie自体・・。そりゃ、ほかのBCGもでてきますし、Twitterの盛り上がりは以前ほどはないと思いますが、ゲーム自体は面白いですし、eSportsも盛り上がってます。プロギルドも複数あります。日本人で活躍している人たちもいます。
SMも、採用活動や資金調達を活発にして(それは、投資家へのパフォーマンスだからどこまでよしと見るかは裁量ですけどね)ます。乗りかかった船という側面もありつつも、期待しているんですよ。私は。
未来は、わからないですからね★?
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