暗号資産初心者でもわかる!Axie Infinityの分散型取引所 DEX の「katana」とは
Axie Infinityで稼いだSLPで別のアクシーを買おうと思ったのですが、 ファーミングするのも手かもしれないと思いました。が、そもそも、katanaがいまいちわかってません。
Axie Infinityの「katana」とは
katanaについては、ここに書いてあります。
https://axie-infinity.gitbook.io/katana-docs/
katanaは、Roninに構築された「自動マーケットメーカー(AMM)分散型取引所(DEX)」です。なんのこっちゃわからないですね。
自動マーケットメーカー(AMM)とは
自動マーケットメーカー(AMM)とは、すべての分散型取引所(DEX)を支えるプロトコルだ。簡単に言うと、中央集権型取引所や、それにまつわるマーケットメイキングのテクニックの必要性をなくす自律型トレーディングメカニズムである。
https://www.coindeskjapan.com/120348/
びっくりするほど「簡単な説明」じゃないのだけど、AMMに関しては「分散型取引所(DEX)」なるものに必要な仕組みとかシステムとか、そんな感じの位置付けなのかなと理解することにしました。多分そのものの仕組みとか知らなくても大丈夫な気がした。
分散型取引所(DEX)とは
分散型取引所(DEX)とは、ウォレットを取引所が管理するのではなく自分で管理する取引所のこと。
https://news.mynavi.jp/cryptocurrency/dex/
ウォレットを取引所が管理するのは中央集権型取引所。ビットフライヤーをはじめとする国内の取引所はほとんどこっちです。
まー、分散型取引所も、どういうものか、他人に説明できるほど詳しくなる必要はない気がします。日本銀行の具体的な流れとか知らないでしょ。もちろん、暗号資産は怖いところもあるから、知識として覚えた方がいいんだろうけど「そういうものもあるんだな」と、上記のマイナビを一読すればいい気がします。個人的な感想です。
katanaでできる「Swap」「Pool」「Farm」とは
katanaでできることは「Swap」「Pool」「Farm」の3つです。
katanaでできる「Swap」とは
Swapは、DEXを介してトークンを別のトークンに交換することができます。
公式ドキュメントには、交換できるペアが「RON/WETH」「AXS/WETH」「SLP/WETH」と書いてありますが、SPLをAXSにスワップすることもできます。交換にかかる料金は、0.3%。0.25%はリクイディティ・プロバイダ-(Liquidity Provider)に支払われます。0.05%はRONのプロトコル料金に充てられます。
Swapの方法は後ほど。
リクイディティ・プロバイダ-(Liquidity Provider)はマーケットにおいて、流動性を供給する業者をいいます。
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/market/mar282.html
実はこのあと出てくるのですが「Poolにお金を預けている人」です。つまり、Poolしているなら、あなたも私もリクイディティ・プロバイダーです。Yes, I am Liquidity Provider.
katanaでできる「Pool」とは
公式ドキュメントを直訳すると「DEXに流動性を提供して、スワップ手数料を稼ぐことができます」になりますが、なんのこっちゃわからないですね。
LP(Liquidity Pool)とは
公式ドキュメントには「流動性プール(Liquidity Pool)とは、スマートコントラクトにロックされた資金のプールです。全てのユーザー(流動性プロバイダーと呼ばれる)は、資金をプールに追加して、トレーダーがスワップするときに良い価格を確実に得られるようにする。とあります。
つまり、Swapで交換してる資金は、他の人がPoolしてくてくれたSLPやWETHということです。
流れはこの図がわかりやすいです。
「私」は、流動性プロバイダーにも、トレーダーにもなれるのです。暗号通貨を提供する私は「流動性プロバイダー」で、Swapで暗号資産を交換する私は「トレーダー」です。Poolに提供した通貨は「デポジット」となります。
Poolに提供する時の決まり事
資金を預ける時は、2つの通貨を同じ割合で提供する必要があります。「同じ数」ではなく「同じ価値」です。たとえば、1ETHが400,000円で、AXSが10,000円の場合、ETH-AXSのプールに1ETH提供するときは、ペアとして40AXS一緒に提供します。
LPトークンとは
Poolに暗号資産2種を提供すると、LPトークンが発行されます。
Poolすると「0.00001未満のトークンができます」と。思わず、ええ。。。それだけ??と思うLPトークンが作成されました。もちろん、大量に提供すればもっと多い数値になるのですが。
これは、その時点でのPool額に対する割合を示しているので、こんな。。雀の涙的な数値になるのです。手数料は、その割合に応じて支払われます。どのくらい支払われるんでしょうね。
日本円を銀行に預けるよりいい?
いいかもしれないけど、その考え方はあまりお勧めできないかな。あくまで投資だから、大損する可能性も承知の上で検討しようね。
katanaのPoolでサポートされている組み合わせ
katanaのPoolでサポートされている組み合わせは以下です。公式ドキュメントでは、ETHになっているけど、一応WETH。一緒だけどね。
- AXS/WETH
- SLP/WETH
- WETH/USDC(日本ではない?)
- RON/WETH
katanaでできる「Farm」とは
Farmでは、Poolで作成した「LPトークン」を賭けて、RONを獲得できます。
賭け事なの?
stake=賭け事 ですが、暗号資産業界の「ステーキング」はちょっと意味合いが違うようです。ステーキングは、特定の仮想通貨を保持することでその対価としてリターンを得ることができる仮想通貨プロジェクトの仕組みです。katanaのFarmでは、専用通貨のRONが対価としてもらえます。
RONは、Swapするときの手数料として必要になるので、直近で使う予定がないSLPをはじめ資産があるなら、Farmすることも念頭においた方がいいかもしれません。
もっと早くFarmしておけばよかった。
katanaリリース後、キャンペーン的にRONがたくさんもらえたんですよね。理解できないから手をつけなかったんですけど、調べるほどに、もっと早くFarmしておけばよかったと思います。
ソシャゲーマー出身で、暗号通貨界隈の情報は勉強中だったので仕方ないのです。
変動損失(インパーマメントロス impermanent loss)とは
いいことばかりで、使わない資産があるならPool、Farmをした方が絶対得かというと、もちろんそんな美味しい話ではありません。
例えば、私が1ETHが100AXS(1:1)のとき、50ETHと5000AXSをを提供したとします。
その後、1ETHが400AXSになりました(1:4)。そのためPoolの資産が、25ETHと10,000AXS(1:4)に調整されたとします。
ここで、アンステーク(戻す)してAXSに換算すると、25*400=10,000AXS+10,000AXSの20,000AXSになります。元が10,000AXSだったので倍に増えました。
ただし、Poolしなかったとすると、50*400=20,000+5,000の25,000AXSになっていました。
この5,000AXSがPoolしたことによる変動損失(インパーマメントロス impermanent loss)です。
計算するとわかるのですが、提供している通貨が上がっても下がっても変動損失が発生します。そして、その振り幅が大きいほど変動損失が大きくなります。
価格変動による損失は以下。
1.25倍の価格変動 = 0.6%の損失
1.50倍の価格変動 = 2.0%の損失
1.75倍の価格変動 = 3.8%の損失
2倍の価格変動 = 5.7%の損失
3倍の価格変動 = 13.4%の損失
4倍の価格変動 = 20.0%の損失
5倍の価格変動 = 25.5%の損失
https://academy.binance.com/ja/articles/impermanent-loss-explained
回避方法は、変動が少ない仮想通貨通か、比例して変動する(トークンAが上がるとトークンBも上がる)ペアでPoolすることです。ですが、katanaでPoolできる通貨は変動が激しいものが多い印象です。
変動損失を上回る利子や報酬(RON)があればいいのですが。Farmするか、必要な時にRONを買うかも資産運用であり、判断が難しいところです。
PoolやFarmのご利用は計画的にね。
katanaの実際の操作方法も書こうと思っていたのですが、流石に長くなりすぎたので別の記事にします。
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